ガス浸硫窒化

ガス浸硫窒化

ガス浸硫窒化処理はアンモニアガスに浸硫性ガスを添加した混合雰囲気中で処理します。処理層は最表面に潤滑性のある硫化物層、次いで窒素化合物層、窒素拡散層の複合層を1工程で同時に生成させる画期的な処理法です。

特徴

  • 表面の浸硫層により耐焼付き性、耐かじり性が向上します。
  • 表面の浸硫層によりギヤ鳴り低減します。
  • 硬い下地の窒化層により耐摩耗性、耐ピッチング性、耐食性が向上します。
  • 変形、変寸の低減及びコストを低減します。
  • オーステナイト系ステンレス鋼、耐熱鋼、快削鋼などへ窒化可能です。

浸硫窒化処理炉

SUS403 560℃×25H 組織写真 ×100
  • 加熱方式:ガス加熱
  • 温度:400~600℃
  • 処理量:Max500kg

適用材

炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼、バネ鋼、工具鋼

各材料の処理後の硬さ分布

各材料の処理後の硬さ分布

処理後のミクロ組織

S45C

S45C

50µm

SKD61

SKD61

50µm