ガス浸炭窒化

ガス浸炭窒化

浸炭窒化処理は通常の浸炭性ガス中に少量のアンモニアガス(0.1~5%程度)を添加しガス浸炭よりも低温で処理をするもので炭素と窒素を同時に浸透拡散させる処理法です。処理は侵入窒素の影響により、A1変態点が低下し750℃~850℃の温度範囲で1~5時間程度と比較的短い保持時間で処理を行い、0.1~0.5mmの硬化層が得られます。

特徴

  • 浸炭処理に比べ処理温度が低いため変形が少ない処理法です。
  • 高い品質が得られ経済的に優れた処理法です。
  • 特性は耐疲労性、耐摩耗性、耐焼付き性に優れています。

当社はお客様の低歪、低コスト化の要求を満足頂ける様豊富な経験を活かした受注加工を行っております。

ガス浸炭窒化処理炉

ガス浸炭窒化処理炉
  • CAFQ型バッチ炉
  • 加熱方式:ガス加熱
  • 処理量:Max750kg
  • 使用温度:Max930℃
ガス浸炭窒化適用材
低炭素鋼 SPCC
SS400
SUM22
S15C
低炭素合金鋼 SCM415
SCM420
  • 浸炭窒化処理は浸炭処理と比較して変形が少ないことから、高い品質が得られ経済的にも優れた処理法です。

処理品

自動車部品、 工作機械部品、 建設機械部品、 シャフト類、 精密プレス部品など

処理後の硬さ分布とミクロ組織例(材質:SPCC)

断面ミクロ組織(x100)

断面ミクロ組織(x100)

表面からの距離(mm) 0.05 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5
硬さ(HV) 773 720 304 127 127 121

処理後の硬さ分布

処理後の硬さ分布